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東京都 『新春邦楽 和楽器のひびき』

2016年01月13日(水)

東京都で「サロンコンサート」『新春邦楽 和楽器のひびき』の公演がありました。箏、17絃、尺八の3人編成で行い、新年の始まりにふさわしい和楽器の音色をお送りいたしました。プログラムは、古典から現代曲まで幅広い年代の曲を組み、第一部は、吉沢検校作曲の箏曲古典「千鳥の曲」から、新年必ずどこかで耳にする有名な宮城道雄作曲「春の海」など、箏と尺八の音色を存分にお楽しみいただき、お客様を唸らせておりました。楽器紹介も行ったため、ティータイム休憩に入ると、興味をお持ちになった皆様が舞台前までお越しになり、演奏者とお話されるなど大変意欲的に聴いていただけたようです。そしてティータイム後は、沢井忠夫作曲の「さくらさくら・荒城の月」による「二つの変奏曲」や、本日の演奏者である丸田美紀編曲による、NHK朝のテレビ小説「ごちそうさん」のテーマ曲「雨のち晴レルヤ」など現代の曲を演奏いたしました。中でも一番会場が一体となったのは、東日本大震災復興支援曲「花は咲く」でした。演奏前に、演奏者の方から震災の際、何か力になれないかと、仙台の学校で流されてしまった箏の代わりに自分の箏を寄付し、水に浸かってしまった学校の箏を塩抜きして使っている話などいたしました。もうすぐ震災から5年、様々な想いを抱きながら尚忘れないことを思い、皆様も一緒に歌われておりました。アンコールは「ふるさと」をお贈りし、大きな拍手をいただきました。












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