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○　２０１６年１１月２６日（土）

茨城県にある小美玉市生涯学習センターコスモスで「魔法の笛吹きwith笛の音楽隊」公演がありました。第一部は魔法の笛吹き公演。ル・ヴァン・ファントームというフルート四重奏とピアノのアンサンブルで、フルートの他にもいろんな種類のリコーダーやオカリナ、ケーナなどたくさんの笛のコンサートをお楽しみいただきました。中でもスメタナの「モルダウ」は今回初演です。大河の流れを感じさせるアレンジに大きな拍手をいただきました。またこちらも初めての参加コーナー「わたしはだ〜れ！音楽クイズ」では、いろんな笛を使って動物の鳴き真似をし、会場の皆さんにあてていただきました。おもしろ回答なども飛び出し、大いに盛り上がりました。 そして第二部は笛の音楽隊の出番です。一部のファントームも加わり、プロとの共演です。笛の音楽隊とは、この日のためにリコーダーのワークショップの公募で集まった地元の皆さんです。このワークショップがきっかけで発足した文化団体ピッコロさんも一緒に、４回の練習とリハーサルを経て本番に挑みました。今回は総勢50名程の大所帯となり、毎回の練習は賑やかで、小学生から大人の皆さんまで和気あいあいとした雰囲気の中行われました。皆さんのリクエストで「上を向いて歩こう」や「星に願いを」など、今回のために編曲したものもあり、初お披露目となりました。中でも「君をのせて」はフラットも多く難しい曲だったのですが、皆さん本当に一生懸命練習されて、本番は今までの中で一番素晴らしい演奏となり、舞台袖で聞いていた担当者も涙ぐみました。 終演後は打ち上げの席で一人ずつ感想を述べました。「ずっと参加してみたかった」という今回はじめてご参加いただいたお母さんは、小学生の息子さんとはじめて舞台に立てた経験が嬉しかったと涙ながらにお話してくださいました。お仕事や家事の合間に、またお子さんは楽譜に音名を自分で書き込んできたり、学校から帰ってきて家族と一緒に練習したりと、日々の生活の中で少しずつリコーダーの練習を取り入れ、それぞれのペースでひたむきに努力なさってこられたことを改めて感じ、その成果が発揮されたからこそ、本番はとても感動する演奏になったのだと強く思いました。また、この機会に思い切って参加してみて、出会うはずのない新しい仲間にも出会えた、それが嬉しかったとの声も。一つの本番を成し遂げたメンバーにいつの間にか温かな絆が生まれていたのだなと感じました。「リコーダーがもっと好きになった」「吹ける曲が増えて嬉しかった」との声、本当に嬉しく思います。リコーダーを通してこれからもたくさん音楽が好きになってくれたらいいなと思いました。小美玉市では来年度も笛の音楽隊の開催が決まっています。また来年、今度はどんな素敵な出会いがあるのか今から楽しみです。